クスノキ科クスノキ属
分布
葉
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10〜11月 種子からは油やロウをとる。 場所によっては1月ごろいっせいに落下。
葉の脈腋にはダニの幼虫が共生している。下面の主脈と側脈とのわきが少しくぼんでいて、そのくぼみにダニが生活している。このようなダニの共生が見られる樹木はほかしタカノツメとサンゴジュである。
樹皮はたて横に裂け、木片を貼りつけたようで、灰褐色。香りが非常に強い。樹皮は薬用、菓子、香辛料などの原料なる。材は仏具、たんす、楽器、彫刻、船舶など幅広い。樟脳が取れる。
暖帯に育成する常緑高木で、照葉樹林の代表的な樹木。クスの語源は「奇しき」。昆防虫剤にも使われる樟脳をふくむため、虫がつきにくいのだろうか、長命である。クスは千年経つと枝が地面につくといわれているが、千年を超えるクスの老樹にはまさにそのような樹形のものが多く見られた。
『樹木』 保育社 岡本省吾著
『木の名の由来』 東書選書 深津正・小林義雄著
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