日本列島は北から南へながく、また豊富な雨と暖かい温度であるという特徴をもつ。これは木の育成にとってとても好条件であり、日本は世界的に見ても木の種類が多いことで知られている。
亜寒帯に属する北海道では白樺の美しい林が広がり、九州・四国・近畿には照葉樹林の森が広がる。かと思えば沖縄には大きなマングローブの森やガジュマルを見ることができる。
この地形的な特徴は、日本人の文化にも大きな影響をもたらしている。たとえば里には鎮守の森があり、巨樹を神としてあがめる風習は多く見られる。また海辺には魚付林といって、魚を集めるための森を漁師達は大切にしてきた。
絵や写真に収めた巨樹を地図の上に並べてみると、環境に応じて住みわける木の特徴が少し見えてくるのではないだろうか。
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