トチ
|
スケッチ |
 |
学名 |
Aesculus turbinata BLUME (Aesculusは食用の意味) |
科属 |
トチノキ科トチノキ属
|
分布
|
北海道・本州・四国・九州の山地に分布 |
葉
葉の説明はこちら
|
5枚から7枚のおおきな葉がひろがり、遠くからでも見分けることができる(ホオノキとよく間違えるが)。無柄で長さ20〜35センチにもなる。 |
開花期 |
5〜6月 淡黄白色ですこし赤みをおびている。 |
実 |
10月 硬い殻の中に、クリを一回り小さくしたような、つやつやした丸い実がある。実はサポニンという物質を含んでいるためそのままでは食べられずアク抜きをしなければならない。サポニンは古くは洗剤として利用されていた。トチの実を餅と混ぜたトチ餅は本州では各地で見られる。古くから大切な食糧源であった。
 
|
材 |
樹皮はビロードの風紋があり非常に美しい。テーブルなどでその美しい模様を利用したものを見かけることがある。食器、車両、合板など用途は広い。 
|
コメント |
水が好きで、沢沿いを歩くとたまげるような巨樹に出会うことがある。根を伸ばして水に漬かっていることも多い。秋になると硬い実が岩に落ちて『コーン』という高い音がなる。あれが頭に当たったら目から火が出るだろう。 トチノキ属はアジア、ヨーロッパ、北アメリカなどに25種ある。英名はホース・チェスナッツ、つまり馬栗で、実が栗に似ていることからついた。
|
参考文献 |
『樹木』 保育社 岡本省吾著
『木の名の由来』 東書選書 深津正・小林義雄著
|