カバノキ科カバノキ属
分布
葉
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樹皮は多くは赤みをおびた褐色であるが、真っ白なものもある。樺の樹皮は油成分を含んでいるためによく燃え、火付けによくつかわれる。成長がはやいため、材はやわらかく腐りやすいが、山小屋の壁やデッキ、柵などで喜ばれる。
標高の低いところでは直立するが、標高の高いところでは屈折した幹となる。知床道の両脇にあるダケカンバは、どれも地を這うような異様な姿をしている。樺は陽樹で、「開拓種(パイオニア)」ともよばれている。山火事の後にいっせいに芽吹くからだ。開けた場所でいっせいに成長し、やがて陰樹に追い越されて枯れていく。春先にはすさまじい勢いで水を吸い上げる。幹に穴をあけてバケツを置いておくと樹液がいっぱいにたまる。樹液はシロップや酒にもなる。北海道の美深町では、町おこしのひとつとして白樺のシロップが売られている。
『樹木』 保育社 岡本省吾著
『木の名の由来』 東書選書 深津正・小林義雄著
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