イチイ
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スケッチ |
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学名 |
Taxus cuspidata SIEB. et ZUCC.
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科属 |
イチイ科イチイ属(世界に8種類が確認)
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分布
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北海道・本州・四国・九州およびアジア北東部 |
葉
葉の説明はこちら
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1,5〜2センチの線形、二列状、またはらせん状に配列。革質でやわらかく、先は触っても痛くない。 |
開花期 |
3〜4月 |
実 |
熟果期は9〜10月 赤くてちいさな実がなる。 |
材 |
材は赤く、木目は細かく美しいが縦に裂けやすい。鉛筆材として優れている。碁盤としても良質。アイヌはイチイで弓を作ったとされ、弓は雨風にさらされても狂わないという。岐阜県高山市の飛騨の里ではイチイ細工が有名。
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コメント |
雌雄異株の常緑高・低木。仁徳天皇がこの木で笏(しゃく)をつくり、その木に正一位を授けたことからついたとされている。 また北海道では「おんこ」とよばれている。 その語源はさだかではないが、東北のなまりである「あかぎっこ」からきたのではという説もある。 実は熟すと赤くなっておいしいが、種は有毒なタキシンが含まれているので注意されたい。
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参考文献 |
『樹木』 保育社 岡本省吾著
『木の名の由来』 東書選書 深津正・小林義雄著
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