樹木名 大久保のヒノキ
  おおくぼのひのき
樹種 ヒノキ科ヒノキ属
エリア 九州・沖縄エリア
地域 宮崎県椎葉村
指定 国指定天然記念物
推定樹齢 800年
幹周

8m

樹高 32m

訪問日

2000年1月25日
滞在時間 70時間

切り立った山に囲まれた冬の椎葉村。南国・宮崎とは思えない寒さで、心も体も凍りつくようだ。とても気温だけのせいとは思えない。

筆差しには薄い氷の膜が張り、絵の具は紙の上でシャーベットになった。手足の感覚がだんだん無くなり、頭がぼんやりする中で絵を描いた。

『大久保のヒノキ』は源平の合戦で破れた平家が、命からがらこの地へ逃げてきた時に、手植えされたものだといわれている。ヒノキの根元は集落の墓で、墓標を立てることができなかったため、この木を植えたそうだ。

ヒノキは燃えるように鮮やかな朱色をしていた。その姿はなんともいえず美しかったが、命を吸われるような不思議な恐ろしさもあった。

関連サイト

[戻る]

renewal 2002-04-12 Copyright (C) 2000 Hiro Hirata All rights Reserved.