16,1m
訪問日
3週間の食糧を持って山に入った。標高が1000メートルになるあたりでは、雪が膝まで積もっていた。日中まばらに登山者にあうが、それ以外は鹿が時々遊びに来るくらいでとても静かだ。
一日の食事は米二合とインスタント麺とビスケットが少々。寒さと空腹のなか、何日も何日もただじっと森の中に座っていた。屋久島の森を体全体で感じてみたかった。森と人は心を通わせることができるのではないか。そんな願いとも思いともとれる気持ちを持ちながら絵を描いていた。
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